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ナメクジ駆除剤

2016-07-02

うっとうしい梅雨が続いています。

当院のハンギングにしている鉢植えの花にナメクジが寄ってきて、いつのまにか食べられています。

ちょっと恥ずかしいですが、夜中に懐中電灯と塩を入れたポリ袋、そして割り箸を持ってナメクジとりをしています。

ナメクジ駆除剤を使えば楽チンですが、この駆除剤、犬が好んで食べるので使えません。

昨日(6月30日)ナメクジ駆除剤の中毒症状を起こして運び込まれてきたラブラドールの事をお知らせします。

昨日はむしむしと1日中していて、日中の最高気温33度程ありました。

夕方5時過ぎ、ガクガクと痙攣しているラブラドール犬をひっさげて、あわてて入ってこられた方がいました。

事情を聞くと、1時間前には元気で散歩に行き帰ってきてお庭で自由に遊ばせておいたそうです。

家に入れようと庭に行ってみたら痙攣して動けなくなっていたそうです。

呼吸も早く粗い、体温を計ってみると41.3度もあります。

熱中症かと思い、ともかくザーザーと水をかけて体温を下げてみましたが痙攣は止まらず、呼吸もハアーハアー苦しそうです。

テンカン発作とも違うし?と考えていたら、ブリブリとゆるい便をしはじめました。

子砂利と炭のかけらのようなものがたくさん混じっています。

ここで飼い主さんが思い出しました。『ナメクジ駆除剤を土の中に埋めて(鉢植え)犬には届かないであろう高さの所に置いた』事です。

ワアー中毒だ!!それから痙攣をとめる注射と毒を吸着する活性炭を飲ませ強肝剤を入れた点滴開始。

翌日の昼にはお迎えにきた飼い主さんをみて尾をバタバタふりながら帰宅されました。

「ホー」安堵のため息です。


ナメクジ駆除剤の事を少しお知らせします。

成分は『メタルアルデヒド』です。人の小児は3g食べると死に至るそうです。


【一般的症状】

・痙攣

・流涎(よだれ)

・知覚過敏(ビクビクする)

・振戦(ふるえ)

・嘔吐

・高体温

・運動失調(立てなくなる、フラフラになる)


摂取1~3時間以内に症状が出ます。

多くは痙攣で約15時間続きます。

回復までには約40時間かかります。


駆除剤を食べてしまった犬達のうち、

・21.7% 無症状

・61.7% 症状が出ても回復

・16%  死亡または安楽死

致死量は4.2~26.7g/kg(平均11.8g/kg)です。

最近の駆除剤はビール酵母が使ってあり、色も形もドッグフードに似て匂いも食欲を誘

うようないい匂いがしています。

駆除剤を食べてしまったら、牛乳を飲ませてはダメです。

メタルアルデヒドが胃から吸収されるのを促進させてしまいます。

牛乳を飲ませてはいけません!!

ともかく早く病院へ連れていって下さいね。

災い転じて福となす

2016-05-31

まもなくうっとおしい梅雨がやってきます。

ここ数日、雨が降るような降らないような曇りの日が続き、 気分も沈みがちになりますが、 最近ほのぼのとしたちょっとよい話があります。

空から子猫が落ちてきたといって、 バケツに入れて持ってこられた方がありました。

中には生後2~3週間くらいの子猫がモゾモゾ動いています。

目は開いたばかりのようですが、 目ヤニがべったり、お腹もすいているみたいです。

お話を聞いてみると、カラスが子猫を食べるためにくわえてきて 上からわざと落としたようです。

たまたま落とした場所が子猫を連れてこられた人の庭で、 足元に落ちてきたのでびっくりしていると二羽のカラスが降りてきて、 子猫を持っていこうと近づいてきたそうです。

たまたま庭に犬もいたので、 ワンワン吠えられてカラスも諦めて飛んで行ったそうです・・・ が、そこの家族は全員猫アレルギーがひどくて飼えないという相談でした。

偶然なのですが、 1カ月ほど前に子猫をミルクから育てて生後2年目にFIPに患り、 その猫をなくしてしまった飼い主さんがおられので 飼っていただけるとよいなと思い伺ってみると、 「うまく育つかどうかわからないけどやってみます」 と言う返事をいただいて一安心。

そこの家の子になって1カ月程した時、 先住の猫達のフロントラインを買いに来られたので、あの子たちの事を たずねてみると、すくすく大きくなっているとの事、 くわしく話を聞いてみるとミルクを飲ませているのは飼い主さんなのですが、 おしりをなめて排泄の世話をしたり抱いて寝ているのは、 先住のシニアの猫達だそうです。

家族中に愛されちゃっています。 子猫ちゃん、 『災い転じて福となす』でした。

新学期スタート

2016-04-28

新学期がはじまり桜も八重桜が満開です。

私は4月1日に醍醐寺の桜を見て来ました。

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醍醐寺の桜は豊臣秀吉の『醍醐の花見』として有名で、正室のねね、側室の淀の他、家来など合せて1,000人と花見をしていたそうです。

ライトアップの花見なので色ははっきりしませんが、三宝院玄関前の大紅枝垂桜です。満開でした。

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秀吉自ら設計してつくらせたお庭です。

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三宝院を後にして、桜のトンネルの中を歩いて雨月茶屋にて京料理をいただきながら、芸舞妓さんの踊りを鑑賞した後はお抹茶をいただいて京都駅へ・・・

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みやびな余韻にひたりながら、リッチなひと時を過ごしました。

また明日からお仕事ガンバリましょう!!

健康のバロメーター

2016-02-01

平成28年が始まりました。

年末年始は暖かで、初詣にぴったりのお天気でしたね。

私は除夜の鐘も終わり、新年午前3時ごろからごそごそと仕度を整えて、近くの立木観音様へお参りに出かけました。

階段は800余段、膝をギシギシときしませながら、休みながら登りました。

休憩していると暗闇の上の方やら下の方からと、いろいろ話し声が聞こえてきます。『だいぶ上がったしもう少しかな?』とか『あ~しんど~!』が多いですが、時々『お願いやから歩いてくれ~』があります。

すれちがってみると小さな子供を抱いているお父さんだったり、小型のM.ダックスフントをひっぱりながら下がってくるハイヒールを履いたお姉さんだったり・・・う~ん!この子はちょっとこの下り階段の数はきついかもね!!

私、やっとこ観音様までたどりつき、お参りをしてから鐘つき堂にて鐘を一つきした後おみくじを引きに、なんと今年は中吉!立木観音のおみくじは凶が多いのでニコニコしていたら、主人は大吉だったらしく、これまたびっくりでした。

柚湯とこぶ茶をいただいて一息、帰りはいっきに階段を下がって帰宅、今年もなんとか無事お参りできました。

これが私の年の初めの健康のバロメーターの行事です。

一年間よい年でありますように!!合掌

犬・猫の下痢

2015-11-23

11月に入り瀬田川沿いの木々もめっきり色づいてきました。

寒くなってくると、犬・猫の下痢が多くなってきます。

下痢に伴って嘔吐、血便、元気がない等の子は、 早目に診察を受けていただきたいですが、 下痢していても元気があって診察に連れていこうかどうかと迷われる時は、 1~2日整腸剤をのませて食事を抜き、 腸を休めてあげると下痢が治まってくることもあります。

私は9月に虚血性腸炎で10日程入院したのですが、 その時に消化器系の病気の時は一時消火器を休ませてあげるとよい事を実感し、 犬や猫ちゃん達もあてはまることであると思いました。

熱中症にお気をつけ下さい

2015-08-23

夏も終わりに近づいてきましたが、まだまだ残暑きびしい日々が続いております。

ペット共々飼い主様も、熱中症に気をつけてお過ごし下さい。

今年当院では、残念ながら2頭のワンちゃんが熱中症で亡くなってしまいました。

留守にする時は必ずエアコンをつけてあげて下さい。後で後悔しないように、よろしくお願いします。

さて話は変わりますが、大学時代の同窓会が2年ぶりにありまして、36年ぶりに東京の府中に行って来ました。

同窓会会場は一般入場不可、東京競馬場来賓用特別室『ダービールーム』であります。

正装で行かないと入れませんので、久しぶりにズボンではなくスカート着用、ハイヒールなんぞを履いて行きました。

東京競馬場もガラリと変わってしまっていて、大人のテーマパークのような感じでした。

キョロキョロしながら、ダービールームとやらを探してもわかりません。

ガードマンやお店の人に聞いてもわからず、インフォメーションのところで教えてもらい、8階東側来賓室とわかり、いざエレベーターへと向かうと、ガードマンが立っていて確認がとれるまで乗せてもらえません。

3階から8階までの直通エレベーターに乗って8階につくと、ホテルのフロントのような受け付けで入室OKとなります。

廊下は全てふかふかのジュウタンが敷きつめてあり、ホテルのような感じです。部屋は16部屋あり、それぞれに歴代のダービー馬の名前がついています。(オルフェ―ビルとかキズナ、ディプインパクトなど)

部屋では飲み物自由、食事はホテルオークラのバイキング料理、ティータイムはコーヒーとケーキ付きです。

テレビモニター付きの部屋で、各テーブルには競馬新聞、競馬雑誌、投票権が準備されています。

フロア内にオッズボックスや投票所があるので、投票馬券(マークシートになっている)にマークして持って行けば、2~3分ほどで完了です。当たり馬券もすぐ換金できます。

初めて馬券を買った人でも、数万円もうかっちゃたとニコニコしていましたが、私は全然ダメでした。でも1日楽しい思いをして来ました。

久しぶりにハイヒールを履いての1日は、足が疲れたわ~。

ケイレンを起こす中毒の物

2015-04-28

4月から平成27年度の狂犬病集合注射が始まりました。

雨の日が多く、集合注射に出かける私達獣医師も憂鬱になりますが、傘をさして犬を抱っこして来られる方や、歩いて来られる方々には大変頭が下がります。

手続きを済ませてお帰りになる飼い主さんとワンちゃん達に「お大事に」ではなく思わず「ご苦労様でした」と声をかけてしまいました。

先月、テンカンのお話しを書きましたが、今月はケイレンを起こす中毒の物を書きます。

症状的にはテンカンのような症状を起こします。


天然の物

  • シキミ(樒)種:花、葉、茎、根、全て毒ですが、特に種がしいのみに似ていて危険
  • スイセンの茎、葉
  • イエロージャスミン(カロライナジャスミン)の花、葉、茎、根茎
  • ヒキガエル:耳腺からの毒液、背中の皮膚から有毒な粘液

(切り花のつかっていた水を飲むのも危険)


人工の物

  • チョコレート:体重1kgあたり、ブラックチョコ7.1g、ミルクチョコ56.6gが致死量
  • キシリトール:体重1kgあたり、0.1g以上の摂取で低血糖、0.5g以上の摂取で急性肝不全
  • エチレングリコール:凍らせても固まらないタイプの保冷剤に入っています。
  • メタルアルデヒド:ナメクジ駆除剤に入っています。食べてしまったら牛乳を飲ませてはいけません。

などです。気をつけてあげて下さいね。

犬のテンカン

2015-04-02

どこからか沈丁花のいい香りがしてきます。

めっきり春らしくなりました。

先日、犬のテンカンの治療薬の発売記念セミナーに行って来ました。

東大獣医臨床病理の松木先生による『犬のテンカン』のお話しでした。

その中の一部ご紹介です。

日本国内のテンカンの好発犬種は、

  • イタリアン・グレイハウンド
  • ボストン・テリア
  • ビーグル
  • 茶色のトイプードル
  • ミニチュア・ダックスフント
  • ポメラニアン

の順だそうです。

また、テンカン発作型の中に焦点発作といって部分的に発作が起こるのですが、これには以下のようなものがあります。

  • 勝手に前足が上がったり、後足が上がったままで固まっている。
  • 尾の毛をジャリジャリ咬み切ってしまう。
  • ぐるぐる回りながら、尾をずっと追いかけてくる。
  • 突然おこって攻撃してくる。
  • 蝿咬み(蝿がいるかのように、パクンパクンと口でつかまえようとしている)
  • 急に前足で顔をかき出す。

けっこうこういった相談を受けることがありましたが、テンカン発作だったのだなあと、わかりました。

あまり頻繁にこういった発作をおこすようなら、テンカン治療薬を投与することをおすすめします。

ゾンザミドという薬で、今までのテンカン薬より副作用がありません。

犬・猫の飲水量について

2015-01-25

新年早々から腎臓を悪くした犬、猫、共に多いです。

飼い主さんにお話をよく聞いてみると、若い頃からあまりお水を飲んでいない子が多いです。

標準で

・犬の飲水量は1日 40ml~60ml / kg

・猫の飲水量は1日 20ml~45ml / kg

です。

飲水量の少ない子は、ウェットのフードにされるかフードを水でふやかして与えるなど、工夫することをおすすめします。

また、アレルギーのない子でしたら、ミルクなどを薄めて与えるのも良いかもしれません。

2月に入るとバレンタインデーがあります。

家にギリチョコなど多く買い置きされている方は、我が家のワンちゃんに食べられないように気を付けてくださいね。

2014年を振り返って

2014-12-25

2014年もあとわずかで終わりになります。

今年は捨て猫に始まり、捨て猫で終わりました。

雪の積もった夜に冷たくなって死にかけていた子猫は無事元気になり、エイズを持っていましたが、それを承知でもらっていただきました。

イタチに腸を食い破られて、腹膜炎を起こしていた子猫は残念ながら亡くなってしまいましたが、保護していたお坊さんに手厚く葬っていただきました。

冬の夜に山に捨てられそうになって保護された子猫も、今は新しい飼い主さんのもとで同居猫と仲良く暮らしています。

ガリガリにやせてお腹ばかり大きかった子猫は活気もなく、おまけに6種類も寄生虫がいましたが、それを承知で飼い主になっていただきました。

まだマンソン裂頭条虫が駆虫しきれていませんでしたが、2週間で体重が2倍になり、同居の犬と『ワンワン、フーフー』とバトルを繰り広げているそうです。

心やさしい人々にめぐり逢えて、子猫達ともども、私も感謝!感謝の1年でした。

中阪

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