災い転じて福となす

2016-05-31

まもなくうっとおしい梅雨がやってきます。

ここ数日、雨が降るような降らないような曇りの日が続き、 気分も沈みがちになりますが、 最近ほのぼのとしたちょっとよい話があります。

空から子猫が落ちてきたといって、 バケツに入れて持ってこられた方がありました。

中には生後2~3週間くらいの子猫がモゾモゾ動いています。

目は開いたばかりのようですが、 目ヤニがべったり、お腹もすいているみたいです。

お話を聞いてみると、カラスが子猫を食べるためにくわえてきて 上からわざと落としたようです。

たまたま落とした場所が子猫を連れてこられた人の庭で、 足元に落ちてきたのでびっくりしていると二羽のカラスが降りてきて、 子猫を持っていこうと近づいてきたそうです。

たまたま庭に犬もいたので、 ワンワン吠えられてカラスも諦めて飛んで行ったそうです・・・ が、そこの家族は全員猫アレルギーがひどくて飼えないという相談でした。

偶然なのですが、 1カ月ほど前に子猫をミルクから育てて生後2年目にFIPに患り、 その猫をなくしてしまった飼い主さんがおられので 飼っていただけるとよいなと思い伺ってみると、 「うまく育つかどうかわからないけどやってみます」 と言う返事をいただいて一安心。

そこの家の子になって1カ月程した時、 先住の猫達のフロントラインを買いに来られたので、あの子たちの事を たずねてみると、すくすく大きくなっているとの事、 くわしく話を聞いてみるとミルクを飲ませているのは飼い主さんなのですが、 おしりをなめて排泄の世話をしたり抱いて寝ているのは、 先住のシニアの猫達だそうです。

家族中に愛されちゃっています。 子猫ちゃん、 『災い転じて福となす』でした。

ページ最上部へ

Copyright© 2013 中阪獣医科医院 All Rights Reserved.