ケイレンを起こす中毒の物

2015-04-28

4月から平成27年度の狂犬病集合注射が始まりました。

雨の日が多く、集合注射に出かける私達獣医師も憂鬱になりますが、傘をさして犬を抱っこして来られる方や、歩いて来られる方々には大変頭が下がります。

手続きを済ませてお帰りになる飼い主さんとワンちゃん達に「お大事に」ではなく思わず「ご苦労様でした」と声をかけてしまいました。

先月、テンカンのお話しを書きましたが、今月はケイレンを起こす中毒の物を書きます。

症状的にはテンカンのような症状を起こします。


天然の物

  • シキミ(樒)種:花、葉、茎、根、全て毒ですが、特に種がしいのみに似ていて危険
  • スイセンの茎、葉
  • イエロージャスミン(カロライナジャスミン)の花、葉、茎、根茎
  • ヒキガエル:耳腺からの毒液、背中の皮膚から有毒な粘液

(切り花のつかっていた水を飲むのも危険)


人工の物

  • チョコレート:体重1kgあたり、ブラックチョコ7.1g、ミルクチョコ56.6gが致死量
  • キシリトール:体重1kgあたり、0.1g以上の摂取で低血糖、0.5g以上の摂取で急性肝不全
  • エチレングリコール:凍らせても固まらないタイプの保冷剤に入っています。
  • メタルアルデヒド:ナメクジ駆除剤に入っています。食べてしまったら牛乳を飲ませてはいけません。

などです。気をつけてあげて下さいね。

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